【Q】墓石で使われる最も高価な石は「庵治石」と聞きましたが、どのような石でしょうか。

よしさん

2015年08月18日 01:47

【A】
庵治石(あじいし)は、香川県の高松市庵治町・牟礼町にまたがる五剣山(八栗山)で掘削されています。


(宝探し探検隊ブログより)

庵治石の種類は見た目の度合いから、細目(こまめ)と中目(ちゅうめ)に大きく二分されます。石目の細かい細目であるほど高級材として珍重されており、「斑(ふ)」と呼ばれる独特な石目模様が大変有名です。庵治石は構成分子密度が非常に高いため、水を吸収しにくいなど風化に強いのが特徴です。また、花岡岩の中でも特に硬さに優れており、その硬さは水晶に近いとも言われています。そのため、彫られた文字が崩れたり変質したりすることがありません。



庵治石は硬く美しい石ではありますが、大変傷の多い石でもあります。そのため、採石された原石の中から製品化できるのは、わずか1%~10%程度しかありません。また、庵治石の特長の綺麗と評される石目(石の模様、色合い)を墓石全体に統一するために、何組も製作することがあります。手間もかかり、石自体硬いので高度な加工技術も必要となるためコスト高になります。それゆえ庵治石は、石塔だけでも約150万円~500万円くらいの幅があります。

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